5年ぶり(備忘録)

YOGA

はじまり

綿本彰先生を知ったのは、10年以上前
ヨガ雑誌の後ろに教室の案内があり、とても憧れていていつか行きたいと思いつつ、でもその頃はとても忙しくて叶わなかった。少し時間が取れるようになって、どうしても受けてみたくて・・・

そこは都内の大きなスタジオ、きっととんでもなくすごいyogiたちの集まりで、アクロバティックなアーサナをやれる人たちなんじゃないかと、ドキドキしながら門を叩いたのを覚えている。

スタジオに入ったら静寂というのも驚きで、みんな座って瞑想したり、ストレッチや動きを確かめる人、シャバアーサナでゆったりと過ごす人・・・
おおよそ私が通っていたスタジオとは、空気感が違う。

「あー間違えた!」と逃げ出したい思いと緊張のピークで、まるでヨガから遠い全身を硬くした時間になった。
だから初めての日はとても疲れたし、周りばかりを見ていて何をやったのか覚えていない。

魅力

ところが回数を重ねていくと彰先生のクラスは、先生も参加者もみんなオープンマインドで、優しく受け入れてくれていることに気づいた。その優しさが大好きで、結構長いこと時間を見つけてはスタジオに通い詰めていた。そして指導者資格も取得した。もうすっかりヨガと瞑想に魅了されてしまった。

ところが彰先生のスタジオが突然閉鎖になり、その直後にコロナ禍がやってきて、ノリに乗っていた私のヨガ熱の行き場がなくなってしまった。他のスタジオにも行ってみたりもしたけど、ポーズを取ることが目的になっているところが多くて、内面にアプローチできる先生とは残念ながら出会えなかった。

自分がそうすれば内面と向き合えるのだけど、絶妙な彰先生の誘導は、自分の想像を一つも二つも超えていけるものがあって、これはリアルクラスでなければ体験できない。だから私は今もLIVEにこだわっている。古臭いのかもしれないけど、それは仕事も人間関係もそう思っている。

コロナ禍では彰先生のクラスでもマスク着用になったり、オンラインクラスになったり・・・
だけど私にとっては、その日に集まる人たちによっても変わる空気や先生の臨場感を得たいとエゴ満載、
つくづく凡人だなぁ。

説明するのは難しいのだけど、感じたことがある。狭い空間にパツパツのスペースで、たくさんの人が同じポーズする時、空気が一体化するのを。

こういう普段感じない感覚を体感する時、その一部であることがとても幸せだったりする。

勇気

さて「5年ぶり」。
先日久しぶりに彰先生のリアルクラス行ってきた。
持っていたスタジオのカードの最終日が2019.12月。ちょうど5年ぶり。
スタジオのカードはもう使用できなくなり、代わりにスマホのQRコードをかざすようになっていて、たった5年で世の中が大きく変わったと実感。

そして今回もまたまた気後れしかない状態。

先生のSNS はどんどん更新され新しいこともたくさん始まり、すっかりついていけなくなって、まるで大縄跳びに入れないでずっと縄の動きを眺めながら戸惑う人になっていた。
予定を空けて「今日こそ」と思っても、今日じゃなくていいかなぁと結局何回参加を見送ったのだろう。

そしてやっと先日参加できた。
先生に「誰でしたっけ?」と言われる恐怖に勝った!

でも覚えていてくれて嬉しかった!さすがに名前はわからないと思うけど・・・

解放

そのクラスはやっぱり優しく迎え入れてくれて、緊張はあっという間にほぐれ、自分が自由に開いていくあの懐かしい感覚が一気に蘇った。

その繊細な感覚の中で気づいた・・・気づかせてくれたのかも?
なんと呼吸が胸の中央(アナハタチャクラ)で詰まるのだ。呼吸が伸びやかにできない。ガッチリ肋骨を誰かに押さえられているよう。それは終盤まで続き、5年分の心の澱なんだろうと今回は諦めようと思った。

ところが最後の無空のポーズ(シャバアーサナ)でまた先生の絶妙な誘導により、涙がポロポロポロッと流れた。
その執着なのか、心の澱なのかが一気にほどけたのがすぐにわかった。呼吸が吸える!

オカルトでもスピリチュアルでもなく、また不思議な体験をした。
やっぱり私はヨガが好きだし、身体や心の取り扱いにとても興味がある。もっと知りたい伝えたい。

ということで、次回も行ってきます!