🫁 はじめに
このところ気温が下がって寒さのあまり肩に力が入った時の呼吸はどうでしょう?また心配事があったり、緊張したりする時、つい呼吸が浅くなっていませんか?
実は「深い呼吸」は、身体を温めるいとても手軽で自然な方法のひとつです。
今回は呼吸が「体温」に影響を与えているというお話と実践方法をお伝えします。さらに乱れやすい自律神経とのお話にも触れたいと思います。
🔥 なぜ深い呼吸で身体が温まるの?
① 酸素をたっぷり取り込むから
深く息を吸うことで、肺の奥まで酸素が届きます。酸素が全身の細胞で「エネルギー(※ATP)」を作る材料となり、その過程で熱(代謝熱)が生まれます。
つまり、深い呼吸は“体の内側で焚き火を起こす”ようなものです。
※ATP:アデノシン3リン酸(ATP)は、代謝過程で熱を生み出す役割を持ちます
② 血流がよくなるから
呼吸筋(横隔膜・肋間筋など)が大きく動くと、胸腔や腹腔の内圧が変化して、まるでポンプのように血液やリンパを流します。
手足の冷えが気になる方も、巡りが良くなると末端までポカポカしてくるのです。
③ 副交感神経が優位になり、緊張がゆるむ
お腹を使って、吐く息を意識した深い呼吸をすることで、「副交感神経」が優位になります。すると筋肉がゆるみ、血管が開き、体温が上がります。
逆に浅い呼吸では「交感神経」が優位になり、血管が収縮して冷えやすくなります。
🌬 体感してみよう:1分間の“温め呼吸法”
1. 座布団やクッションでお尻を少し高くして、のんびり背筋を伸ばして座り、肩の力を穏やかに抜く
2. 鼻からゆっくりお腹を空気で満たすように吸う
3. 口から長く吐ききる。(身体が震えない程度)
これを1分間続けるだけで、指先や頬がほんのり温まるのを感じるはずです。
とても簡単ですね!
💫 呼吸で“巡り”を整える
深い呼吸は、
・冷え性改善
・代謝アップ
・自律神経の安定
・ストレス緩和
・睡眠の質向上
などにもつながります。
エステやチネイザン、ヨガの中で呼吸に意識を向けるよう促すのは、単にリラックスさせるためではなく、身体の内側の巡りを動かすスイッチを入れるためでもあるのです。
🕊 まとめ
深い呼吸は、道具も時間もいらない“天然の温活”。
冷えを感じたときこそ、まずはゆっくり息を吐いてみましょう。
身体が自然に温まり、心までやわらかくほぐれていきます。
🌿関連ページ:「呼吸を深めるVISCUM noVISCUM no ONAKA ONAKAお腹ケア(チネイザン)」

